中途採用から経験者採用へ 名称変える経団連に違和感を覚える

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「中途採用」この言葉に今までどれほど違和感を感じていたか。

 

日本は未だに新卒一括採用が主となっていて、卒業時(特に大卒者)に就職できていなかったら既に日本の社会では烙印を押されてしまうのはご存じだと思います。

 

その後の就職活動においては、すべて「中途採用」と言うカテゴリーに属されてしまい、たった数ヶ月の違いがあっただけでも、その扱いが大きく変わってしまいます。

 

今回は、経団連が発表した「中途採用」と言う言い方を改め「経験者採用」に表記を変更することについて考えてみたいと思います。

 

 この記事で分かること
・なぜ中途採用から経験者採用へ名称を変更したのか
・経験者採用に変えても意味がないこと

 

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経団連(一般社団法人日本経済団体連合会)とは

経団連とはよく耳にすると思いますが、この経団連は何をしているところなのか?

 

ザックリ言うと日本の”大手”企業を中心で構成された経済団体。

 

「企業の価値想像力強化、日本と世界の経済の発展の促進」を目的としている。経営者の意見の取りまとめ、政治・行政・労働組合・市民などとの対話、会員企業への憲章遵守の働きかけ、各国政府・経済団体や国際機関との対話をしている。

Wikipedia より

 

日本経済団体連合会 - Wikipedia

 

難しくなってしまうので、手短に言うと日本を元気にするために意見を聞いたり取りまとめたりして、それを政府に伝えることをしています。

 

それによって新しい法律もできたりしていますが、僕たち一般庶民からするとどうも何をしてるのか見えないのが正直なとこだと思います。

 

中途採用名称変更で経験者採用に

チェンジと言う言葉の札

 

先日、テレビのニュースを見ていると経団連の偉いさんが

 

「中途採用」と言うイメージが与える消極的なイメージが円滑な労働移動の邪魔になっている。つまり、中途って言う言葉のイメージが悪いからいけないんだと。

 

で、変更されたのが…

 

”経験者採用”

 

はい?

 

これで今でいう中途採用を企業が積極的に行うとでも本気で考えているのだろうか?

 

悪い冗談はやめてくれ!

 

日本は相変わらずの新卒一括採用だから無理

警告を訴える女性

 

日本は大昔と違って少しずつ、ほんっっっとに少しずつ欧米型と呼ばれるジョブ型雇用に移行しつつあるようですが、未だに…いやっきっとこれからも新卒一括採用は継続するはずです。

 

日本の企業は基本的に新卒一括採用をして、その後個人の持っている能力を見極めて職場配置が決まります(実際は見当違いの部署に配属されることが多いですが)。

 

しかし、即戦力であったり新たな部署を立ち上げた時には人材が必要になるので中途採用で経験者を採用しますが、基本的にはそのような形で採用される中途採用者はスキルを持ったある種のエキスパートな訳で、我々一般人が言う中途採用とは違うんです。

 

経団連は日本の給与システムが変なことに何も感じないのだろうか?

大手と呼ばれる大企業に就職できなければ薄給人生が始まり昇給も僅か。

 

気付けば働き方改革と言う名のノー残業デーで業務圧迫に現場は苦しめられ負のスパイラルに。それでも企業は業績アップを社員に求めますが、それはハッキリ言って無理ゲーな訳なんです。

 

そもそも、日本の給与システムが就業時間内に終えると言う効率的な発想ではなく、基本給を低くして残業をさせることによってある程度生活できる水準の給与にしている現実があります。

 

ちなみに、僕の前職は薄給のうえ残業代は月に決まった会議だけ数時間分が認められると言う謎システムで、普段は当たりのようにサービズ残業に勤しんでいました。

 

おそらく、平均して月に40時間はサービス残業だったと思います。

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経団連の発想に違和感を覚える

仮に今まで使っている「中途採用」から「経験者採用」に言い方が馴染んだとしても、採用する基準に変化なかったら全く意味がないですよね。

 

日本では中途採用だろうが、経験者採用だろうが新卒で入社しないとある程度の水準を維持する生活はできないんです。

 

これは、新卒で入社できなかった多くの人たちは理解できると思います。

 

もちろん、中にはスキルアップをして新卒で会社に入れなくても、いわゆる中途採用で頑張っている人も多くいると思いますが、現実は相当厳しいです。

 

経団連の偉いさんの中に新卒で入社できず、就職浪人を経験した人や、派遣や季節労働者を経験したことがある人がいれば説得力がありますが、いる訳ないですよね?

 

中途採用から経験者採用へ名称変更しても何も変わらない

中途と言う悪いイメージを払拭するために経験者と言う

 

”出来る人感”

 

をイメージとして全面に出したいのならば、お金を払って有名コピーライターに頼んだ方が効果的です。

 

言い方を変えただけで、企業が中途採用を増やすと経団連が本気で思っているのであれば日本は終わりです。

 

日本企業は未だに新卒一括採用から脱却できていない

悲しむ青年

 

日本の企業は先にも言いましたが、新卒で会社員になれなければその人のイメージは悪い印象しか残りません。

 

僕は、就職氷河期と呼ばれる時に新卒でしたが全く企業からは相手にされず(僕のスキルが低かったのかもしれませんんが)、何とか就職説明会に参加して入社試験に臨むも、全く知られていない地方の小さな企業であっても採用1人に対して100人ほどの希望者が殺到していました。

 

当然、不採用の手紙をもらったのは数知れず…

 

就職氷河期世代の人は、その後定職に着けなかったり派遣で何とか生活をするのが精一杯という現実を突きつけられるんです。

 

そんな時に中途採用の情報があって面接を受けるも決まって「前職は何で正社員じゃなかったの?」「遊んでたんじゃないの?」と露骨に言われる始末。

 

つまり、日本での中途採用はある意味で新卒で入るよりも難しく、どちらかと言うとエリートが行うスキルアップの転職に近いような気もします

 

もちろん全てがそう言ったことではないと思いますが、中途採用に向けられた目は決してポジティブなものではないのは事実なはずです。

 

名称を変更しただけでは何も変わらない

今回の経団連が言う名称変更は、以前にあった看護婦から看護師へとか、保母さんから保育士へと名称が変わったことがあったように、それと中身は全く同じような気がします。

 

本気で日本の就職システムを何とかしたいのであれば、上辺の変更でなくその後ろにある根本的なことに大鉈を振るわなければ何も変わらないと思います。

 

つまり、新卒一括採用の廃止です。

 

新卒一括採用が全て悪いとは言いませんが、長い目で見るとメリットよりもはるかにデメリットの方が大きいと個人的には思っています。

 

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ただ就職氷河期に卒業しただけなのに…国に見捨てられた世代とは⤵

新卒一括採用の問題点を考えると日本企業に未来はない - ちゃちゃの備忘録的なブログ

 

 

通年採用を中途採用や経験者採用よりも当たり前の世の中に

何度も言いますが、日本の就職システムは相変わらず新卒一括採用であり、新卒一括採が日本の社会システムの根源になっていることが悲劇だとも思っています。

 

新卒一括採用はおそらく中止されることはないと思うので、せめて新卒一括採用と同じくらい「通年採用」を積極的に行うべきだと思います。

 

年度の始まりから会社に属していないとドロップアウトした人と言うイメージを植え付けられる日本の企業風土。

 

そして、一度でも様々な理由*1で退職してしまうと中途採用になってしまい、相当なスキルを持っていない限りは前職よりも給与は下がってしまう現実があります。

 

そんな企業風土を打破して、経団連の言う人材の流動を現実にしたいのであれば、通年採用を当たり前な世の中にしなければ、名称を変更したぐらいでは何も変わらないと思います。

 

さいごに

学生は一斉に就職活動をして、皆と同じ時に就職するのが当たり前と思っているかもしれませんが、一度でもその基本コースを外れてしまうと日本では生きていくことが精一杯な状態に陥ってしまいます。

 

言葉遊びになってしまいますが、「経験者採用」であるならば「未経験者」は採用されないってことですよね。

 

つまり、新卒で採用されずにバイトや派遣で生活を繋いでいた人が希望を持って採用試験に臨んでも「経験者」じゃないからダメってことにもなりかねません。

 

更には、資格を取得して新たな職種へのチャレンジであっても未経験であれば採用されないのでしょうか?

 

経験者採用への名称変更は僕からすると子ども騙しにしか見えませんが、本当に中途採用者への門戸を今以上に開かなければ日本企業は再生不能なまで落ちてしまいそうで、今後の日本(経済)が心配です。

 

 

 

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*1:各種ハラスメントや病気など