毎年5月になるとアイツがやってきます。
そうです…
”自動車税の支払い”です
この自動車税はもはや税金と言うよりも、車を持っている人に対しての罰金にしか思えないのは僕だけでしょうか?
今回は自動車税の増税に関して僕なりの考えを書いていこうと思います。意見の違う方もいるかもしれませんが、一つの考えとして読んでもらえればと思います。
- 自動車税
- SDGs(エスディージーズ)
- SDGsと自動車税
- 自動車税が上がった現実
- 車は13年乗ると税金が上がる、まるで罰金のような増税…
- まるで自動車税は車所有者への罰金
- 自動車税は目的税ではない
- 自動車税の増税ってSDGsに反していない?
- さいごに
自動車税
車を所有している人なら誰でも知っている、そして誰も逃れることができないのが自動車税ですよね。
毎年、4月1日の時点で車を所有している人にかかる税金ですが、5月31日までに払わないといけません。
排気量で変わってくることから所有している車で税額は違ってきます。
今回は詳しい税額は省かせてもらいますが、特徴あることとして軽自動車に関しては軽自動車税として一律10,800円となっていて、それ以外のいわゆる自動車税とは金額が明らかに違っています。
この税額の差が軽自動車の人気が高い理由の一つにも考えられています。
SDGs(エスディージーズ)
最近、日本だけでなく世界の中でもトレンドになっているワードがありますよね。
”SDGs”
これはよく耳にすると思うのですが「Sustainable Development Goals」の略称です。
意味としては、持続可能な開発目標になります。
2015年の国連サミットで採択されたもので、各国が2030年までに達成するために掲げた目標です。
画像引用元:Wikipediaより
17の持続可能な開発目標になっていて、それぞれのアイコンに意味があります。
例えばですが、1番目の項目は貧困をなくそう、2番目の項目は飢餓をゼロに、3番目の項目はすべての人に健康と福祉を…となります。
SDGsと自動車税
各国が持続可能な目標を掲げてそれに向かって邁進しているので、当然企業もこの流れに目を背ける訳にはいきません。
ただ、この17の項目の中には「つくる責任 つかう責任」という12番目の項目があります。
おそらく、この12番目の項目は最も身近で一般の人にもよく見聞きする内容だと思うんですが、どうでしょうか?
つまり、買ったものを簡単に捨てるのではなくてリサイクルしたり修理したり、また他に使う人がいれば譲って使ってもらうなど、ザックリ言うと物を大切に使い続けましょうって言う意味だと僕は理解しています。
…記事の冒頭にも書きましたが、そうなってくると自動車税の増税って言うのは、今盛んに叫ばれているSDGsに反しているような気がしてなりません。
自動車税が上がった現実
僕が乗っている車は13年を経過しています。
タダでさえ毎年、高い自動車税を支払っているのにもかかわらず新車登録をして13年を経過すると増税されるんです!!つまり値上げです。
なので、僕が乗っている車は去年から増税対象。
今までは、34,500円でしたが去年からは39,600円。なんと5,100円も増税されているんです。
車は13年乗ると税金が上がる、まるで罰金のような増税…
無茶な運転はせずに、調子が悪くなれば修理をして1年点検そして車検と高いお金を払いながら愛車に乗り続けている、これは立派なSDGsなのではないでしょうか?
しかし、国から求められるのは増税された自動車税…
まるで、新車を購入するよう脅されているようなものです。
確かに、SDGsの13番目の項目には「気候変動に具体的な対策を」と言うのがあります。
化石燃料で動くガソリン車を減らして、電気自動車のようなエコな車に買い替えて欲しいという国の気持ちはよく分かります。
なので13年経過した車は最新の車と違って環境に良くないのかもしれませんが…大切に乗り続けている行為に対して、ちょっと力づくで何とかしようとしているようにも思えます。
古い車ほど税金が上がることになっているこのシステム…物を大切に使い続けるという日本の美徳はどうやら、この自動車に関しては当てはまらないようです。
日本でダメでも海外では優秀な自動車
そんな13年経過した車を例えば中古車屋に売ったとして、その車が海外に輸出されれば、新たなユーザーの手に渡るのでまさにSDGsだと思うんですよね。
しかも、その車は日本で毎年ちゃんと整備されていたものなので、廃棄処分されるようなものではありません。
日本では増税の対象になる環境に悪い車と烙印を押されますが、海外(特に新興国)に行けば整備不良の排煙をまき散らす車とは違って、年数が経過していても整備の行き届いた車になり、まさに12番目の「つくる責任 つかう責任」と13番目の「気候変動に具体的な対策を」に当てはまる気がします。
まるで自動車税は車所有者への罰金
最近では若者の車離れが聞かれると嘆いているニュースを聞きますが、こんな車所有者に対する罰金のような税システムがある限り車は売れないのではと考えます。
無駄に物価が高くなるだけで給料が上がらない世の中なので、車を維持するだけでも厳しいですよね。
ちなみに、自動車税を世界と比較すると日本の自動車税はドイツの約2.4倍、イギリスの約1.4倍、フランスの6倍*1、アメリカの14倍だそうです。
これらを見ると日本の自動車税が異常に高いことが分ると思います。
では、なぜ日本においては異常に高いのか?
自動車税は目的税ではない
徴収された自動車税が道路などのインフラに使われるのであれば、ある意味で納得できますが一般財源なので言ってしまえば何に使用されても分からないんです。
ちなみに、自動車重量税は国税で自動車税は都道府県税、軽自動車税は市町村税。
つまり、使い勝手の良い徴収し易い税となっているのが現状。
一般財源に入っているので、まったく訳のわからない無駄なことに使われている可能性も排除できません。
ここに自動車税が目的税になっていない闇を感じます。
自動車税の増税ってSDGsに反していない?
つまり、タダでさえ自動車税が高くて苦労しているのに13年経過している車に増税するのは、物を大切に扱うと言う世界的なSDGsの潮流にある意味で逆らっていない?ってことが言いたいんです。
あんなに国や企業が声高にSDGsって言うのに、そこに税金かけるか!
まぁ、かなり強引な意見だと自覚していますが…
さいごに
車の買い替えを促して経済を回すために増税しているという話も聞きますが、本当のところはどうなんでしょう?
確かに車メーカーも修理し続けられたら車を購入してもらえなくなるので、この増税は渡りに船なのかもしれません。
逆に僕からしたら、13年も大切に乗っているんだからある意味で車の価値は減価償却されてゼロに近いと思うんですよね。
つまり自動車税はタダでも良いのではと思っています。
*1:2000年をもって個人の所有する自動車に対する自動車税は廃止されている