今も昔も政治を司っている人には頑張っていただきたいと思う気持は変わらないのですが、これもまた今も昔も変わらないことがあります。
議員が不祥事やスキャンダルを起こした時に暫く雲隠れしますよね?
きっと世の中の”ほとぼりが冷める”のを待っているんだと思いますが、昔と違ってほとぼりが冷めるどころか、何もせずに時間が経過すればするほどSNS等で話題になり、結果的に大炎上してしまうのがお決まりです。
誰とは言いませんが、ある議員が選挙期間中に色々とやらかしていたというニュースがありましたよね?
世間の猛バッシングにあいながらも姿をくらませて、ことが収まるのを待っていたみたいですが遂に表に出てきました。もちろん、あの使い勝手のいい言葉で
”心身の不調で…”
この言葉を聞く度に怒りに震えているのは僕たちのような、パニック障害や適応障害などで本当に苦しんでいる人だと思います。
仮に本当に心身の不調があったとしても、これだけバッシングを受けていたら不調にもなるのも当然かもしれません。
けれども、こういった病気のことを詳しく知らない方に声を大にして言いたいのは、
”パニック障害や適応障害などは青天の霹靂とも言える突然降りかかった病気”
と言うことを忘れないでもらいたいのです。
僕の場合もそうでした。ある日突然、何の前ぶれもなくめまい・動悸・嘔気・呼吸困難・震えなどが一度に襲ってきて死んでしまうのでは?と思ってしまう経験をしました。
これが初めてのパニック発作であり、今後パニック障害に苦しまされる人生の始まりでもありました。
これは僕の例ですが、実際に不調を訴える人の多くはパターンは違えど僕と同じように、ある日突然このような苦しみが始まることが多いです。
心身の不調には様々な要因が重なっていると言われていますが、どれも自身が不調になろうと思って起きたことではありません。
ストレスや環境の変化、イジメ、パワハラなどきっかけは多岐にわたります。
そのような、自身に非が無い状態で陥ってしまう心身の不調とは違って、自身が招いた不祥事の説明を逃れるために”心身の不調”を利用するのは絶対に許すことはできません。
また自身の経験からすると、本当に心身の不調であれば決してあのような場面(謝罪した会見)に登場することはできません。もし、本当に心身の不調を訴えているならば、発作を起こして倒れてしまってもおかしくないです。
ここまで説明するとお分かりだと思いますが、あのような場面で心身の不調を使うのは浅はか過ぎなんです。
分かる人には分かりますし、見透かされているだけです。
それよりも本当に心身の不調で苦しんでいる人が、あのような形で定型文的に体調不良を使われることで、病気で苦しんでいるのに信用してもらえなかったり怪しまれたりすることが起きるのではと危惧しています。
発言力のある人が、率先して偏見を助長させるような言動をするのは謹んでもらいたいと思うこの頃です。