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【パニック障害 体験記 #24】視線の向こうに

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進む廊下は長く左右に色々な診療科がある。

 

精神保健福祉士の女性の後をついて歩いていると、それぞれの診療科の前で座っている人たちが僕を見ているような気がする。初めて向かっている精神科は他の病院では分からないが、一番奥の突き当りにあった。

 

その精神科に行くためには隣にある耳鼻科の前を通らないといけない。

耳鼻科の前には結構な人数の人が座って待っていることから、その人たちの視線も気になる。正直言って、どんな人が精神科に行くのか気になるのは仕方がないと思うし、僕が逆の立場だったら気になるだろう。

 

僕が初めて精神科を訪れるからそのように思ってしまうのかもしれないが、もし耳鼻科に知り合いがいたら…。そんなことを思うと帽子でも被ってくれば良かったと後悔した。

 

世間一般的に精神科のイメージは良くないことは分かっている。

 

僕も今までそうだっただけに、自分が今その精神科に向かっていることが信じられない。しかも、今の僕にはそこに行くことが自身を助ける唯一の方法ということも分かっている。

 

精神科の前に着くと、精神保健福祉士の女性から廊下にある椅子に座って少し待っているよう指示を受けるが、その途端外に出られない不安感が押し寄せ

 

「気分が悪くなったら外に行っていいですか?」

 

と聞いたところ、こっちの気持ちを察してくれたようで

 

「すぐに、声をかけますのでちょっとだけ待ってもらえませんか?」

 

すぐに声をかけることを約束してくれ、僕たちはそこにある椅子に座って待つことにした。やはり嘔気は少しづつ高まってきて、何か気持ちを他に向けなければ今にも吐いてしまいそうな気分だった。

 

気持ちを紛らわすために周りを見てみると、3人掛けの長椅子が6脚あり、全ての椅子に人が座っている。

 

精神科という場所に自分を含めてこんなに患者がいるなんて思いもしなかった 。

明らかにに十代の子供から年配の人まで年齢層は幅広かった。色々な事情や僕と同じような経験をしたのかなと思うと妙な仲間意識が生まれ、みんなで早く元気になろうと無言のエールを心の中でつぶやく。

 

精神科だからなのか、個人情報保護なのか分からないが患者は名前では呼ばれず、大きなモニターに番号が表示され、それを見ながら自分の順番があとどれくらいなのか分かる仕組みになっていた。自分の番号が一番上の”診察中”と表示されると、扉が開き中から先生が顔を出して入室を促す仕組みだ。

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時間にして5分ほど待っていると、みんなが入室する部屋とは違うところから先ほどの女性が顔を出してきて、僕に入室するよう促してきた。

 

「行ってくるね」

 

奥さんにそう声をかけると”相談室”と書かれた部屋にノックをして入ることに。

 

部屋に入ると僕がイメージしていた精神科の雰囲気とは全く違う感じで、小児科に近い明るい雰囲気の部屋だった。

部屋の壁面には幼稚園の先生が制作していそうな季節の分かる創作物が貼られていて、どちらかと言うと小児科よりも子供の預かり部屋のような雰囲気でもあった。

 

僕なりの解釈では、いきなり”the 精神科”というような部屋だとこちらも構えてしまうことから、そんな気持ちを和らげるための工夫だろうと思った。

実際、初めての精神科で緊張していたが、この部屋はイメージと違ったため良い意味で肩を透かされたようになり多少は緊張もほぐれた気もした。

 

席に座ると対面に女性が座り、いくつかの質問が始まった。

 

いくら緊張がほぐれたとしても多少は緊張しており、僕の顔は顔面蒼白だったに違いない。

そんな僕に気づくと優しく声をかけてくれて

 

 「大丈夫ですよ、まずここで詳細を聞かせてください。その後、この情報をもとに先生とお話ししてくださいね」

 

そう言うと、いくつかの質問が始まった。

 

 

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