【パニック障害 体験記 #17 】新たなる不安

スポンサーリンク

うっすらと天井の模様が気になり始め、それと同時に深い眠りについていたことに気づいた。うまく説明できないが、体がふわふわしているようで気持ちが悪い。体はふわふわしているが、頭の中はズーンと重い感じだ。

 

ふと時計の針を見ると14時近くを指している。

 

11時頃に休憩に入ったから、軽く3時間近く寝ていたことになる。急いで飛び起き、扉で隔てられている事務室へと向かった。

 

勢いよく扉を開けるも、相変わらず事務室内は閑散としており事務員のUさんとN先輩、そしてあと1人部署違いの先輩がデスクでパソコンを扱いながら電話をしている。

N先輩の元へ急いで行き

 

「すいません、寝過ごしてしまいました」

 

と、大幅に休憩時間をオーバーして休んでしまったことを謝罪した。

 

「いやいや、大丈夫よ、どうせ今は事務室は暇みたいだし。それより気分はどう?」

 

寝過ごしてしまったことには触れず、体調を気遣ってくれたことに対して申し訳ない気持ちでいっぱいだった。実際、事務室に来客もなく電話もそれほどかかっていなかったようだが、僕の寝過ごしとは関係のない話のはずだ。

 

「すいません、少し楽になったので大丈夫です(うそ)」

 

変わらず体調が悪いとは言えない…

 

そう答えると、とりあえず眠気を覚ますためにコーヒーを入れに給湯室へと向かった。いつもは極薄のコーヒーをブラックで飲んでいるが、目を覚ますためにいつもよりも濃いめのコーヒーを入れる。コーヒー独特な香りが鼻腔を刺激し、さっきまでの眠気がどこか遠くへ行ってしまったかのようだった。

 

自分のデスクへと向かい椅子に座る。

 

目の前には会議に行っている最中と、休憩している間にかかってきた電話や伝言がメモとしてパソコンに貼られている。一つ一つ読み返し先方へ電話をかけていく。ようやく今まで毎日やっていた仕事の流れが戻ってきた感覚を覚えた。

 

気づくともう夕方だった。不思議と休憩後からは全く体調に悪い様子は見られない。

 

むしろ、忙しく慌ただしい方が時間が経過するのが早く感じられ、気持ちも楽な気がする。体調のことを考える時間ができてしまうと体調が悪くなり、忙しくなれば体調のことを気にかける余裕がなくなり、むしろ体は楽になるような気もした。

 

バタバタと忙しくしながら、資料を取りに席を立とうとした時、事務員のUさんが声をかけてきた。

 

「明日、泊りだと思うけど大丈夫?」

 

僕が勤務している職場は月に4回ほど宿直という泊り勤務がある。

 

これは夜間にも電話がかかってきて、それに対しての対応や場合によっては協力会社への連絡があるために、毎日誰かが必ず宿直勤務することになっている。

 

何事もない時は朝まで寝られる(寝ると言っても仮眠程度)が、忙しい時は夜中1人で全てをこなさなければならないので大変だ。

 

宿直が明日というのをすっかり忘れており、急に心配になってきた。もし、宿直中にまた謎の体調不良が訪れたらどうしよう。

 

そう考え出すと、さっきまで大丈夫だったはずなのに、急に動悸や息切れが襲ってきた。まるで、会議の時に近い症状だ。

 

とっさに席に座り考えるフリをする。別に隠すわけではないが反射的に「バレたら恥ずかしい」と思ってしまい、平気を装ってしまった。

 

「まぁ、大丈夫だと思うよ。きっと疲れとか溜まってただけだと思うし」

「だったらいいけど、無理しないようにね」

 

そう答えたものの、明日の宿直を乗り切れるか急に不安になってきた。

 

結局、上司は参加した会議が延びに延びたようで、職場に戻らず直帰することになった。今日の会議の時に起こった謎の体調不良のことは、後日説明すればいいとN先輩より指示を受け、とりあえず今日は明日のこともあることから早く退社するように言われた。

 

いつもの退社時間は、サービス残業を終わらせてからになるので、だいたい20時頃になっている。個人的に退社時間を「20時までには帰る」と目標にしているので、今日の退社時間は1ヶ月前の研修で体調不良になって早めに帰った時以来だ。

 

時計の針が17時を少し回ると、皆に申し訳ない気持ちを抱えながら退社準備をし、先輩や同僚に挨拶しながら早めに退社させてもらった。

 

早く帰ることの罪悪感というのは、もはやブラックな体質に慣れている証拠かもしれない。世間から言うと20時退社は決してサービス残業としては遅くない時間だと思うが、残業代が払われないのがデフォルトなことを考えると、これが毎日、何年も続けば立派なブラックな気がする。

 

ちなみに会社から認められた残業のみ残業代が発生するが、月に数時間分しか認められないという謎ルールで、それ以外の残業は全て”自分の意思で残っている”がテイになっている。

 

ちなみに、有給も使わずにほとんど捨てるのが当たり前となっている職場環境だ。

 

本来、軽い足取りで退社するはずなのに、なぜか重い足取りになるのはなぜだろう?そんなことを思いながら会社を後にした。

 

明日はどうなるんだろう、大丈夫か俺。

 

そう呟きながら会社を後にした。

 

 

続きを読むにはこちらから⤵️ 

chacha-cat.hatenablog.com

 

初めから読むにはこちらから⤵️

chacha-cat.hatenablog.com

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
よろしければ読者登録よろしくお願いします。 

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ パニック障害へ
にほんブログ村