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【パニック障害 体験記 #16】眠ることしかできない

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重い足取りで会社に戻った僕は、会議室で起こったあの妙な体験を話して信じてもらえるのか不安だった。

なぜなら、今は全くもって体調は普通だし、強いて言うならば上司に報告することの方が心配で、さっきの会議室で起こった動悸とは違った緊張感に包まれていたからだった。

 

そうは言っても、会社の事務室へはすぐに到着してしまうもので、意を決して事務室の扉を開けることにした。

 

「帰りました、迷惑かけ…」

 

そこまで言うも事務室には事務員と、あと1人の社員がいるだけだった。

上司は別の会議に参加するため不在と知り、他の社員は外回りに出ていた。内心ホッとした。帰ってくるまでにあのできごとを信じてもらえるために頭の中でまとめておこう。

 

自分のデスクに座ることで、何も心配せずに安心できることに気づいた。

時計を見ると、ちょうど11時になろうとしている頃だった。会議が始まったのが10時なので、現場には40分ほど滞在していたことになる。

 

実際に滞在と言っても、会議が始まってすぐに体調不良に襲われたことで会議室と外を往復していたわけだから、ほとんど会議には参加していなかった。むしろ会議室外の方が滞在時間は長かった。

 

前の席に座っている事務員のUさんから小さな声で

 

「大丈夫?何かあったん?」

 

と声をかけられた。

Uさんとは比較的仲が良かったことから、別に隠すことではないと思い会議の場で起こった謎の体調不良のことを時系列で話した。

 

「ふ〜ん、何なんだろうね。疲れが溜まってるんじゃない?今は上司も外出して不在だし、早めのお昼に入ったら?休憩がてらにね」

 

会社のお昼休みは決まった時間ではなく、だいたい11時ぐらいから15時くらいの間に、それぞれが時間を見つけて交代で休憩に入ることになっている。

 

来客やお昼も関係なく電話がかかってくるので、誰かが確実に事務室にいることが決まっており、事務室に人が3人ほどいれば順次交代で休憩に入るようになっていた。

 

いつもは、だいたい14時くらいに休憩に入っている僕だが、今日は体調不良もあり早めに休憩させてもらうことにした。

 

「じゃあ、先にお昼入らせてもらうわ」

 

そう言い残して、僕は事務室と扉一枚で隔ててある休憩室(宿直勤務の時はここが宿直室となる)へと向かった。

 

ノックをして入るも誰の姿もなく、部屋には僕しかいないみたいだ。この休憩室は畳になっているので、休憩時には横になれるのでありがたい。1ヶ月前の研修後にめまいがして横にならせてもらったのがこの休憩室だった。

 

お弁当を食べようとするも食欲がない。

お腹が空いていないのもあるが、さっきの影響なのか嘔気のように胸がムカムカする。イメージ的にはゲップが出そうで出なくって胸に溜まっている感じ。

 

お弁当を広げて食べようとするも、全く進まずお茶ばかり飲んでしまう。仕方なくゴロンと仰向けになり目をつむると、いつの間にか寝息を立てて眠ってしまっていた。

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しばらくすると物音で目が覚め、僕と交代で会議に向かってくれたN先輩が帰ってきて、お弁当を食べているところだった。

 

「あっ、ごめん起こした?」

 

寝ていた僕に気を遣って静かに食べようとしてくれていたようだった。体を起こした僕は深いため息をすると、意を決してこう言った。

 

「体調がおかしいんです。実は先月の研修会でも同じことが起きて…めまいや嘔気が突然襲ってきて、全く耐えることができないんです」

 

そう伝えるとN先輩はお弁当を食べている箸を止め、目をつむり何か考え込んでいた。少しの沈黙の後N先輩は

 

「何が原因なのか分からないけど、それを解決しないといけないっぽいね」

「そうなんです、何が原因なのか…」

 

とりあえず、N先輩からは嘔気が治るまではここ休憩室で休むように指示を受け、しばらくは休ませてもらうことになった。その後も食欲は戻らず、ぼーっとテレビを見ていたが、N先輩が休憩室から出て行くと同時に再び横になった。

 

目をつむった僕に聞こえるのは、自身の心臓の音と何かしらの電気製品から聞こえる高周波のキーンという音だけ。

 

眠ろうとするもいろいろ考えてしまい、なかなか眠れない。そんな状態でも精神的に疲れているようで肉体の元気さとは裏腹に少しずつ眠りの世界に導かれるように眠り始めていた。

 

 

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