【パニック障害 体験記 #8 】パニック障害は静かにそして着実に体を蝕んでいた

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翌朝いつも通り6時30分に起き、寝ている脳と体を目覚めさせるために日課のシャワーを浴びた。最近は朝のシャワー時に必ず吐き気がする。

 

去年の9月ぐらいから朝にシャワーをする時は吐き気がしていて、一体何なのか不思議に思っていたが、4月に行われた健康診断の胃カメラで理由が判明していた。

 

「軽めの逆流性食道炎ですね、気をつけて生活してください」

 

対処法は?と思ったが健康診断ぐらいでは詳しく教えてもらえるわけでもなく、それ以上聞きたければ当病院を受診してくださいという、どこかテレビCMで聞いたことのある展開になっていた。

 

しかし、仕事が忙しく受診できない状態が半年も続いていたことから、この軽い逆流性食道炎をほったらかしにしていた。

 

吐き気がしていたのは朝のシャワーをする時だけで、日中に吐き気がした覚えはない。

 

寝ている状態から体を起き上がらせた時に何かしら影響でもあるんかな?ぐらいにしか考えていなかったが、それにしてもこの激しい吐き気は辛く、腹筋が鍛えられるんじゃないかと思わせるほどの吐き気だった。

 

基本的に朝は食べない方だったが、ヨーグルトを1つ食べ足早に職場へと向かった。

 

職場に着き、いつものように同僚に挨拶をしながら事務室に入っていく。昨日、僕の体調不良を心配してくれた先輩と目があうと

 

「大丈夫、あれからどう?」

 

と心配して声をかけてくれた。僕はどこから話していいものか分からず、とりあえず前日に起きた謎の体調不良のことを話した。

 

もちろん先輩も謎の体調不良の原因は分からず、疲れが溜まっていたのと睡眠不足が合わさって起きたんじゃないか?ぐらいしか素人の話し合いでは原因を予想することはできなかった。

 

「まぁ、とりあえず気をつけるしかないね」

 

と、もっともな結論にいたって苦笑いのまま自分のデスクに向かった。

 

昨日残していた仕事が山のようにある。目の前にある書類が積み上げられている惨状をみるも「やる気」はみなぎるはずがない。明らかに仕事量が多すぎる。それだけならまだしも、それに対する対価は信じられないほど低い。

 

これではモチベーションは上がらず、ただ苦痛を強いられているだけになってしまっている。

 

朝の朝礼が終わり一斉に仕事という歯車が動き出す。営業に出る人や電話対応に追われる人、書類に目を通し精査する人…。しかし、みんな顔に覇気がない。きっと皆んなも疲れているんだろう。僕も頑張らなくては。

 

とりあえず、コーヒーでも飲んで脳を覚醒させよう。以前は紅茶派だったが、ここ数年はコーヒーの香りが気に入りコーヒーばかり飲んでいる。濃いコーヒーは苦手なので薄めのブラックで飲んでいる。

 

はかどらない仕事をすること数時間、気づけば14時近くになっている。

 

会社のお昼休みは基本は12時からの1時間だが、お昼でも電話や来客があることから、結局12時に終えることができない。

 

結果的に勤務中の中で1時間どこでもいいからお昼休憩を取ればいいという、変則お昼休みという形になっていた。それも1時間取れればラッキーでほとんどは30分以内の早飯となっているのが現状だ。

 

「そろそろお昼にするか」

 

先日、めまいがして横になって休んでいた畳の部屋が男性社員の休憩室となっている。

 

女性社員の休憩室は別途他にある。部屋に入り奥さんが作ってくれたお弁当を食べ始めると、他の先輩社員も入ってきた。どうでもいい話をしながら食べていたその時、またあのいやな感じが襲ってきた。

 

謎の圧迫感とめまいが急にしてきて、今までパクパク食べていた食事が急に気持ち悪くなり食べられなくなってしまった。口の中に入っているご飯が飲み込めない。

 

そうこうしているうちに吐き気もしてきた。急に箸が止まった僕を不思議そうに見ていた先輩だが、僕は気付かれたら恥ずかしいと思い、おもむろにスマホを握りしめ、

 

「ちょっと電話するの思い出したんで、ちょっと行ってきます」

 

そう言い残し、隣の事務室へ逃げるように出て行った。

 

隣の事務室には数名仕事をしている社員がいたが、勢いよく出てきた僕の存在には誰も気づいていない。僕は自分のデスクの椅子へと進むが、平衡感覚を失ったかのように真っすぐ歩けない。

 

ヨロヨロと何とか椅子へ座るがめまいが酷く、目をつむったまま時間が過ぎるのを待つしかなかった。

 

すると今度は激しい吐き気がしてきた。

 

誰も僕のことを見ていないと思ったが、それでもスマホを耳にしながらまるで電話がかかってきたから外に行きます。っと誰に言うわけでもない言い訳を考えながら外に向かった。

 

事務室から外へは8メートルほど。外に近づいているが足に力が入らない。どんどん吐き気が酷くなり胃の中から上がってくる感覚もしてくる。

 

この8メートルが長く険しい。

 

ようやく来客用玄関に到着し、自動ドアが開いた瞬間、外の新鮮な空気に体全体が包まれ深く深呼吸をした。肺の深い部分まで新鮮な空気を目一杯流し込み、そして吐き出す。

 

太陽の光が目をつむっても感じられ、先ほどの謎の圧迫感はどこかに消え去ってしまっていた。と同時にめまいも吐き気も全てなくなった。

 

「また昨日のあれだ…」

 

しばらく電話をかけているふりをしながら壁際で腰を下ろす。空気が美味しい。

しかし、すぐに現実に戻される。

 

「お〜い、電話がかかってるぞ。〇〇社の担当者さんから」

 

現実に戻された僕は早く戻らなきゃと思う反面、また気持ちが悪くなったらどうしようと不安に押しつぶされそうになっていた。

 

 

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