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パニック障害でも美容院に行ける3つの方法

パニック障害の人は美容院や自由のきかない場所が苦手になることが多いです。

 

そんな僕も以前は全く問題なかったのですが、パニック障害後は苦手になってしまった経験があります。

 

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今回は、そういったパニック障害になってしまったが故に美容院に行けなくなった人に向けて、3つの試してもらいたい方法をご紹介します。

 

もちろん、これは僕個人の方法なので全員に効果があるかどうかは分かりません。しかし、やってみる価値はあるのでぜひ検討してみてください。

 

 こんな人に読んでもらいたい
・パニック障害で苦しんでいる人
・パニック障害で美容院に行くことが怖い人

 

 

パニック障害の人にとっての美容院

パニック障害の人にとって美容院は苦手な場所になっていることが多いです。

 

一般的に美容院に行くことが苦になる人は少ないと思いますが、病気でなくても美容院そのものが苦手であったり、髪を切りに行くこと自体が面倒臭い等の理由で行くのが苦手な人もいますよね。

 

そういった人とパニック障害の人の違いの多くは、パニック障害になる前までは苦手じゃなかったけど、パニック障害後に苦手になったというのがあります。

 

パニック障害歴

まず、先に僕のパニック障害歴を紹介したいと思います。

 

2016年6月、仕事中にパニック発作に襲われ翌7月にパニック障害と診断されました。今現在、この記事を執筆している段階で4年半ぐらい経過しています。

 

処方されたお薬は初めの1年間ほど服用し続け、徐々に減らしていき、その後は必要になった場合にのみ服用するということになりました。

 

現在では発作が現れた時にだけ服用する、頓服が処方されているぐらいにお薬は減りました。

 

現在の状態

現在、日常生活を過ごすうえで症状は特にありません。

 

無いと言ったら完治したの?っていう話になりますが、そうではなく厳密に言うと苦手な場所は極力避けているためパニック発作が起こりにくいということです。

 

僕の場合は、当初から突発的にパニック発作が起きるのではなく、ある決められた場所やシチュエーションなどの時に起こっていたので、日常生活で不意に発作が起こることは今までもありませんでした。

 

僕自身がここ数年経過して、苦手な場所やしんどくなるシチュエーションを把握してきたので、それを可能な限りは避ければパニック発作はほとんど見られません。

 

しかし、苦手な場所やシチュエーションに身を投じたらおそらく、発作に近いものはあると思っています。つまりパニック障害を完全に克服したのではなく、何となく付き合い方が分かってきた感じです。

 

とは言え、この『広場恐怖症』を克服せずにいるのであれば、永遠に行けない場所は避けていく人生となってしまうので、少しずつ自分の体調や協力してくれる家族、友人などと一緒に挑戦し、徐々に行動範囲を広くしていきたいと思っています。

 

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パニック障害の人は美容院や歯科医院が苦手

さて、パニック障害の人が苦手にしている場所やシチュエーションは様々だと思いますが、多くの人が苦労している場所として電車や会議室、エレベーターや飲食店などがあると思います。

 

この場所に共通することと言えば、自分の意思で外に出られない環境ことだと思います。電車は出発してしまうと次の駅に着くまで降りることが出来ません。

 

その道中で「発作が起きてしまうと助けが呼べない」「苦しんでいる姿を見られて恥ずかしい」「吐いてしまったらどうしよう?」など未来に起きるかもしれない恐怖を考えてしまうことでパニック発作を誘発してしまうことがあります。

 

特に電車内でパニック発作を経験した人はこの体験を忘れることは決して出来ず、1人で電車に乗れるようになるのは相当な時間がかかると思います。

 

会議室やエレベーターも同じ理由です。

 

また、飲食店は他とは違い外に出れると思いますが「食事を注文すると食べ終えるまで帰れない、その間に発作が起きたらどうしよう?」という状況が発作を誘発する原因にもなることもあります。

 

つまり身体的、精神的に拘束下に置かれた時にパニック発作は起こりやすいのです。

 

美容院や歯科医院

代表的な場所は上記にも書きましたが、それ以外に結構多いのが美容院や歯科医院です。この2つも自分の意思で外に出ることが厳しい場所になります。

 

共通するのは椅子に固定されることと、予約等の順番があることです。

 

ここでは美容院のケースで説明したいと思います。

 

カットを始めると椅子に座り、首回りにはカットクロスを巻きますよね?この椅子に座ることで「もう逃げれない」という精神的な不安が襲ってきます。

 

また首に巻いたカットクロスが息苦しさを誘発させます。

 

パニック障害になるまでは、このカットクロスの締め具合は気にしたことはありませんでしたが、パニック障害になってからはこの締め具合がきつく感じてしまうことがありました*1

 

またカットが始まれば、だいたい1時間から2時間前後の拘束時間になると思います。

 

パニック障害を経験された人ならば分かると思いますが、この2時間はとても頑張れる時間ではないのです。

 

カット中にパニック発作が起こると「他のお客さんに見られて恥ずかしい」「美容師さんに可笑しいと思われるんじゃないか」「気を失ったら」「嘔吐してしまったら」など考えるだけで美容院にいくことが出来なくなってしまいます。

 

美容院に行けなくなったことで髪がボサボサになってしまうと、周りの目が気になってますます外出が難しくなってしまうこともあります。

 

そうすると人によっては鬱傾向になってしまったりと、ますますパニック障害を克服する道が遠のいてしまいます。

 

パニック障害の人が美容院に行くためにする3つのこと

美容院に行くのが苦手になってしまった僕は、以下の3つのことを行うことで美容院に行くことが「苦しい場所」ではなくなり「楽しめる場所」に変わりました。

ポイント
  1. 規模が小さい美容院を選ぶ
  2. 営業時間の最後の1人になるよう予約する
  3. パニック障害のことを伝える

 

1つずつ説明していきますね。

 

規模が小さい美容院を選ぶ

規模が小さい美容院を選ぶことで、万が一パニック発作が起きたとしても「外に出ることができる」ことを頭に覚えさせます。

 

広くて大きいと物理的に外に出るまで時間がかかりますしね。

 

また、小さい規模だとお客さんの人数も少ないしですし、美容師さんの人数も少ないことから、何かあった時に恥ずかしい思いを極力少なくできるメリットがあります。

 

僕が行っている美容院はカットする椅子も2つしかなく、日中は美容師さん2人体制で行い、夕方からはオーナーである美容師さん1人になります。

 

営業時間の最後の1人になるよう予約する

カットに行く曜日や時間帯を調整することで行きやすくなります。

 

まず、土日祝祭日は避けます。

 

なぜなら、土日祝祭日は休みを利用してカットに行く人が多いからです。仕事上なかなか難しい人もいるかもしれませんが、これは有給を使ってでも行いたいところです。

 

また、予約する時間帯ですが人が混む時間帯つまり、皆んなが行きたい時間帯を選ばないことです。

 

カットしている時に他のお客さんが沢山いることで「パニック発作が起きたらどうしよう」「バレたくない」等を考えると、ますます動悸が激しくなり発作を誘発してしまうことがあります。

 

そこで僕は、いつも営業時間の最後の1人になる時間を選んで予約を入れています。

 

僕が行く美容院は最終のカット開始時間が17時なので、17時を予約します。そうすることで、僕がカットに行く時間は常に僕1人もしくは、僕の前にカットしていた人のみになります。

 

パニック障害のことを伝える

これが一番重要です。

 

やはりパニック障害の人は、自分が患っているパニック障害のことを周りの人にバレないようにしようとすることで、ますます自分を追い込んでしまいがちです。

 

そこで隠すのではなく、伝えてしまうことで「バレたくない」という感情を生み出さないようにします。

 

打ち明けるタイミングは色々あると思いますが、僕は3回目にカットに行った時に話しました。

 

1回目は奇跡的に発作は起きず、調子に乗って2回目に行くと発作に襲われました。

 

その時は電話がかかってきたフリをして外に出ましたが、毎回使えるわけでもなく、このままでは厳しいと思い、3回目の時に思い切って伝えました。

 

初めに「僕、ちょっと前に病気になって今も継続中なんです」と病気であることを伝えました。そして「パニック障害って知ってます?」とパニック障害ってどんなものかを伝え、そしてそのパニック障害を患っているんですと。

 

少し重い空気になりましたが「今は大丈夫ですか?いつでも言ってください。裏からでも外に出れますから」と言ってくださいました。

 

その一言がめちゃくちゃ嬉しくて、それまで背負っていた巨大な苦の負担が一瞬で軽くなり、かなり気持ちが楽になったことを実感しました。

 

美容院に行くにはパニック障害であることを伝えることが一番の近道

パニック障害の人が美容院に行くためにする3つのことを書きましたが、中でも一番重要なことは、自身がパニック障害であることを伝えることです。

 

パニック障害の人は皆さん思われることだと思いますが、常に頭の中には「もし、ここでパニック発作が起きたらどうしよう…」があると思います。

 

しかも、狭い美容院の中では考えたくなくても脳裏によぎってしまいますよね。

 

発作が起きないことを願えば願うほどに動悸が早くなり…と悪循環です。

 

これは結局、パニック障害であることを悟られたくない気持ちが優位に立っているから起きる現象だと思うんです。

 

実際、皆さんがメンタルクリニック等に行って待合室で気分が悪くならないのは、病気を隠す必要が無いからバレたらどうしよう?と言う不安感が出てこないからなんだと思ってます。

 

そう言った意味では美容院のスタッフに勇気を出してパニック障害のことを告白することが一番の近道になるわけです。

 

さいごに

上記に書いた3つを行うことで僕は美容院に行くことが苦ではなくなりました。

 

カットする時は他の客が居なくなった最後の1人で行い、もし発作が起きてもこの状況を知ってくれている人だと思えば変な緊張もなくなり、お陰さまでそれ以来美容院では一度も発作は起きていません。

 

今では電話予約した時に希望日時が取れなかった場合は「この日なら最終で行けますよ」と最後の1人になれるよう日時を提案してもらえるようにもなりました。

 

また、パニック障害のことについて理解しようと質問してくれたりと本当に感謝しかありません。

 

3つの方法はパニック障害の人にとっては簡単でないことは分かっています。

 

しかし、実際に僕はこの方法で苦手になりかけていた美容院に行くことができるようになりました。

 

なので、少しでもこの方法が役に立ってもらえれば嬉しいです。ゆっくりでいいのでチャレンジしてみてください。

 

きっと行けなくなってしまった美容院にも行ける日がくると思います。

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パニック障害を克服するうえで一番大切なことです。

chacha-cat.hatenablog.com

*1:実際カットした髪が入らないように多少はきついのかもしれません

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