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【パニック障害 体験記 #5 】終わることのないパニック発作

駐車場へ到着し車に乗り一旦家に戻る。この支店から割と近くにあることからお昼を食べてから職場へ向かうことにした。

 

ずっと考えながら運転をした。今日起こったことを細かく自分なりに。

 

しかし、今日の出来事は全く予想してなかったことなので、まず何が起こったのか思い起こすことにした。

 

まず、朝から生あくびが頻繁にあった。研修が始まると同時にフワフワする感じや、動悸、めまい、嘔気があった。

 

しかも我慢すれば耐えられるといったレベルではなく、今すぐ研修室から出たいという何か恐怖から逃げ出すような感覚だった。

 

その後も何度か同じことが起こるも、休憩時間に外へ出たことで息をふきかえす。

 

大丈夫だと思っていたが休憩時間後には手の震えや研修室に入る恐怖心が現れた。研修後半も同じように体調不良があったが何とか乗り切った感じだ。

 

これらは普段の生活ではあまり経験することではなく、仮にあったとしても目が回るような運動をした時しか考えられない。が、もちろんそんな運動をしたわけではないのでこれが原因ではない。

 

「じゃあ何なんだ?」

 

全く答えが分からない。

 

そうこうしているうちに家に到着しお昼を食べ始めるが、先ほどの激しい嘔気があったせいか食欲はない。もちろん嘔気だけが原因ではなく、本当の原因は自分に降りかかった謎の現象が怖すぎて食事どころではなかったからだ。

 

食事を止め、20分ほど仮眠をとることにした。常に睡眠不足だったことから、少しの時間でもあればすぐに寝てしまう癖がついてしまっていた。

 

あっと言う間の20分が過ぎ、急いで職場へと向かうことにした。やはり仮眠をとった後は少しスッキリした気がする。車に乗ると急いで家を後にした。

 

13時に間に合うように到着すると、いつものように事務室に入っていった。

 

「お疲れさまです」

 

目に見える社員に声をかけながら自分のデスクへと向かった。仮眠をとってきたとはいえ、やはり少し眠たさが残っていることからコーヒーを入れることにした。

 

コーヒーの甘い香りが鼻腔を刺激する。

 

自分のデスクに座りパソコンを起動させる。やることは山のようにある。

 

デスクにはいろんな付箋やメモが貼り付けられている。午前中に出来なかった仕事がこの景色を物語っている。

 

付箋一つ一つに目をとおし終わらせていく。慌ただしく電話をとり取引先とやり取りを行い、気づけば16時30分になっていた。もちろん17時に終わるわけでもなく、いつものサービス残業タイムが始まろうとしていた。

 

3時間半座りっぱなしだったので、肩も背中も痛い。軽く身体を伸ばそうと席を立ったその時、立ちくらみに襲われた。

 

目の前が真っ白になり足元が揺らいだので、とっさに座っていた椅子をつかんだ。

 

「えっ」

 

滅多にはないが、立ちくらみが起きてもしばらくすれば大抵は治る。いつものように目を閉じてみるが時間が経過しても治らない。

 

水でも飲もうと給湯室に向かうが、目が回って真っすぐ歩けない。思わず近くにある壁に手をかけ目を瞑る。しばらくするも立っていられなくなりしゃがみこんでしまった。

 

そばにいた先輩に目が回る旨を伝えると、別室で休むように指示をもらい、少しの間横にならせてもらうことにした。

 

「はぁ〜、何んなだこれ」

 

仰向けになって天井を見ると、さっきと同じようにグルグル回っている。目を瞑っても目が回っている感覚から逃れられない。

 

いったいいつになったら終わるんだ?

 

自問自答を繰り返しながら目を瞑っているが、一向に良くならない。

 

終わることのないパニック発作(この時はパニック発作と気付いていない)との戦いに疲れた僕はいつの間にか寝息を立てて寝てしまっていた。

 

 

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