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【パニック障害 体験記 #1 】それは突然やってきた

 会社で行われた研修会でそれは突然やってきた。

 

朝から何となく体調がすぐれない気がしていたが、研修会に参加しなければいけないので準備をしていた。毎日の業務が多忙で、研修に参加する暇などないという思いが強く、自分なりにストレスを感じていた。

 

朝は弱いタイプなので眠いのはいつものことではあったが今日はいつもと違う。妙に「生あくび」が出る。頻回に何度も・・・。

 

準備が終わり研修に向かうが研修会場はいつもの職場ではなく、系列の支店で行われるため直接向かう。

 

「何か変だな」

 

何がおかしいのか分からないがフワフワしたような感覚もある。そうこうしているうちに研修会場に到着し研修室に向かった。

 

研修室に入ったその時、目の前がゆっくり真っ暗になる感覚を覚えた。

 

「あれ、何か視界が狭いぞ、しかも周りがグルグルしてる」

 

真面目な社員は前列から偉いさんに認められようと座っているが多少は隙間が空いていた。研修室に入るやいなや研修担当の年齢的には圧倒的に年上だが入社時期では圧倒的に後輩になるおじさん社員に

 

「前から詰めて座って」

 

と言われる。前列に空いた席があると研修講師である理事長(一般の会社でいう会長的なポジション)の機嫌が悪くなるため前に行くよう促される。

 

が、こちらはそれどころではない。聞こえてないかのように最後列の椅子に向かってヨロヨロ歩き座る。

 

おじさん社員に前に行くよう促されるが

 

「体調が悪いのでトイレに行く回数が多いからここに座らせて欲しい」

 

と言い半ば強引に座る。おじさん社員は困った顔をしていたが、理由があるなら自分も咎められないだろうと思ったのかそのまま引き下がった。

 

椅子に座っても目が回ってフワフワしたした感覚は継続している。次第に吐き気が襲ってきたため、急いで研修室を出てトイレに駆け込んだ。

 

便器に顔を突っ込む勢いで吐こうとするが何も出てこない。ただただ嘔気が津波のように襲ってくるだけで「オエ〜ッ」とするもスッキリなどしない。

 

何度繰り返すも何も出てこず、次第に胃液がで始める。胃が締め付けられる感覚は継続しているが何も変わらない。

 

どれほど時間が経過したか分からないが、研修に戻らなくてはいけないと我に帰り、スッキリしないながらも研修室に戻って行った。

 

研修室に戻ると一斉に社員がドアを開けた僕を冷めた目で見ている。研修が始まったばかりなのに何やってんだよ!って言うような目で。研修担当のおじさん社員は見向きもしない。

 

座席に座ると隣に座っていた女性社員が僕の顔を見るなり

 

「大丈夫ですか、顔色悪いですよ」

 

と心配してくれたが、こちらはそれにまともに答える余裕もなく、軽く会釈をしながら小さな声で

 

「すいません、ちょっと気分が悪いだけなので大丈夫です」

 

そう答えるのが精一杯だった。

 

息を整え、研修に耳を傾けること数分・・・

 

また、あの感覚が襲ってきた。

 

 

続きを読むにはこちらから⤵️ 

chacha-cat.hatenablog.com

 

あんなに明るいキャラクターの長嶋一茂さんでも、壮絶なパニック障害との戦いに苦しめられていました。共感できる部分があると思うので是非、一読してみてください

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