ちゃちゃの備忘録的なブログ

パニック障害-体験記

【パニック障害 体験記 #20】告白

音がない世界というのは、きっとこんな世界なんだろう。 部屋に入ってきた奥さんは、突然僕から告げられた聞いたこともない単語に戸惑っていると同時に、きっと良くないことが起こったと認識するには、十分な時間でもあった。 僕の言った言葉の意味は分から…

【パニック障害 体験記 #19 】青天の霹靂

「だれでも起こり得るパニック障害」 パニック障害という言葉は聞いたことがあったが、このような形で目にするとは思いもしなかった。パニック障害かどうかを調べることができる、簡易検査に進むバナーが目に入り躊躇はしたが、そこから先へ進む決心をした。…

【パニック障害 体験記 #18 】真実が知りたくて

帰り支度を終え、関係者出入り口に向かうと丁度外回りから帰ってきた後輩のM君と出くわした。こっちに気づいたM君は開口一番 「お疲れ様です、珍しく今日は早いんですね」 M君は年下だが真面目で仕事ができ、誰からも好かれるいわゆる「いい奴」だ。そんなM…

【パニック障害 体験記 #17 】新たなる不安

うっすらと天井の模様が気になり始め、それと同時に深い眠りについていたことに気づいた。うまく説明できないが、体がふわふわしているようで気持ちが悪い。体はふわふわしているが、頭の中はズーンと重い感じだ。 ふと時計の針を見ると14時近くを指している…

【パニック障害 体験記 #16】眠ることしかできない

重い足取りで会社に戻った僕は、会議室で起こったあの妙な体験を話して信じてもらえるのか不安だった。 なぜなら、今は全くもって体調は普通だし、強いて言うならば上司に報告することの方が心配で、さっきの会議室で起こった動悸とは違った緊張感に包まれて…

【パニック障害 体験記 #15】 理由を探して

車に乗り込もうとドアを開けると、車内からムワッとする重い空気が流れ出てきた。季節は七月の初旬ではあるが、爽やかな天気とは裏腹に炎天下に駐車していた車内には不快な温もった空気が充満していた。 車内に乗り込んだ僕は、この温められた空気に耐えられ…

【パニック障害 体験記 #14】逃避に向けて

鏡に映った自分はまるで他人のようだった。 吐き気とめまい、そして平衡感覚がなくなったようなふらつき。恐怖と絶望を感じた顔は、げっそりと頰を削っているかのようだった。 このままでは絶対にあの会議室に戻れない。 「じゃあぁ、どうすればいい?」 ど…

【パニック障害 体験記 #13】帰れない場所

気候の良い7月ではあるが、節電のため照明がついていないエレベーターホールは意外なほどに暗く、そこに置いてあるソファーに倒れこんでいる僕を見つけるのは容易ではない。 倒れこみ仰向けになっている僕は目を閉じても目が回っているのが分かる。 「一体な…

【パニック障害 体験記 #12 】忘れかけた悪夢 再来

会議室を出てすぐに座り込んでしまった僕は、ヨロヨロと新鮮な空気を求めて階段近くの踊り場へと向かった。 この踊り場は駐車場から上がってくる階段に直結しているため、踊り場に窓はなく1メートルほどの高さの壁の上は風通りの良い空間になっている。 踊り…

【パニック障害 体験記 #11 】パニック発作はゆっくりと待ち構えていた

謎の体調不良(まだこの時はパニック発作のことは知らない)と思われる経験をしてからしばらく憂鬱だったが、それ以来ちょっとした体調不良はあったものの、何とか日常生活に支障なく毎日を送っていた。 地獄のような苦しみを初めて味わってから、約1ヶ月後…

【パニック障害 体験記 #10 】都合の良い言い訳を探して

珍しく早めに退勤したはずなのに何だか悪い気がするのは、このブラック化してしまった職場環境に慣れてしまったからだろうか。 18時すぎに退勤するのは久しぶりだ。まだ6月とはいえ明るい時間帯に見る職場周辺の景色も西に傾いている夕陽を見ると、夕方って…

【パニック障害 体験記 #9 】電話の向こうに

電話がかかってきたという声で楽園から現実に引き戻された。 いったいこの謎の体調不良はいつまで続くんだろうか?ましてや、めまい何てほとんど経験したことがなかっただけに脳の病気かもしれないという新しい恐怖も感じていた。 電話がかかってきているの…

【パニック障害 体験記 #8 】パニック障害は静かにそして着実に体を蝕んでいた

翌朝いつも通り6時30分に起き、寝ている脳と体を目覚めさせるために日課のシャワーを浴びた。最近は朝のシャワー時に必ず吐き気がする。 去年の9月ぐらいから朝にシャワーをする時は吐き気がしていて、一体何なのか不思議に思っていたが、4月に行われた健康…

【パニック障害 体験記 #7 】つかの間の休息

あまりに強烈過ぎた1日だったため仕事が捗らず帰ることにした。 社員専用駐車場には僕の車しか残っていない。都会とは違い田舎にある会社なので車通勤が一般的だ。会社帰りに一杯やっていくようなことはほとんどなく、ただ家と会社を往復するだけだ。 今思え…

【パニック障害 体験記 #6 】ため息

あっという間に30分が経過し、天井の模様がぼんやりと見えてきた。 「はぁ〜」 深いため息とともに何で寝ているのか分からなかった。 事務室から聞こえる音で僕が隣の部屋で寝ていたことを思い出した。この部屋は畳が敷いてあることから、ほのかに畳の匂いが…

【パニック障害 体験記 #5 】終わることのないパニック発作

駐車場へ到着し車に乗り一旦家に戻る。この支店から割と近くにあることからお昼を食べてから職場へ向かうことにした。 ずっと考えながら運転をした。今日起こったことを細かく自分なりに。 しかし、今日の出来事は全く予想してなかったことなので、まず何が…

【パニック障害 体験記 #4 】それはパニック障害との戦いの幕開けに過ぎなかった

新鮮な外の空気をたっぷり吸えたことでかなりスッキリしたし、そのお陰で普段通りに戻ったような気がしていた。だけど気づけば手が震えてる。 休憩時間も終わりに近づき研修室に戻ろうとしている他の社員は、ドアノブを握ったまま部屋に入ろうとしない僕のこ…

【パニック障害 体験記 #3 】電話をかけているふり

何度か襲ってくる強烈な嘔気に耐えながら研修を受けるが、全く集中出来るはずもなく、ただただゆっくりと進む時計の針を見ていた。 8時半から始まった研修は10時半となりやっと休憩時間を迎えた。 顔をうつ伏せて仮眠をとる人や、知り合いと話し始める人がい…

【パニック障害 体験記 #2 】何かが起こっている・・・

やっぱりおかしい、僕の中で何かが起こっている。 研修というイベントに昔からあまり参加意欲がなかった。 参加したくないのではなく、僕の会社で行われる研修は対外的に「自社はこんなに社員教育してますよ」と会社のイメージアップをアピールしているだけ…

【パニック障害 体験記 #1 】それは突然やってきた

会社で行われた研修会でそれは突然やってきた。 朝から何となく体調がすぐれない気がしていたが、研修会に参加しなければいけないので準備をしていた。毎日の業務が多忙で、研修に参加する暇などないという思いが強く、自分なりにストレスを感じていた。 朝…